立正福祉会 全国家庭児童相談室
相談事例集抄録

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中学生の「うつ」

(1)主訴

小学校6年生の5月、本人がふさぎ込んでいて、周囲から見て様子がおかしかったが、中学1年生となった今年も、同じ5月になって、やはりふさぎ込んでしまった。このままでは学校にも行けなくなる心配があるため、どうしたらよいかと相談。

(2)家族構成 

父親 団体職員    母親 家事専業   兄 会社員
姉  高校1年生   本人(12歳)   祖母

(3)相談に至る経路

寺の近所のため、直接母親が来談

(4)家庭の状況(生育歴・人間関係など)

〈略〉

(5)相談期間・回数

□相談期間 4ヶ月
□相談回数 4回

(6)指導・経過

【初回】
母親が来談。1学期もそろそろ本番というときになって、本人がふさぎ込むようになり、去年の5月中旬頃と同じ感じになったと言う。事情を聞くと、本人の父親も同様に同じ季節になると、精神状態がやや不安定な傾向を示すという。これはある種の神経症の可能性ありと判断して、担任の先生と相談してみたらと助言する。

【第2回】
母親と一緒に本人来談。一見して、落ち込んでいる感じで、うつの様子である。いろいろと本人にそれとなく話を聞いたが、重症ではないようだ。医者の話をすると、拒否的な態度を示すので、「毎朝、お寺にお話にこられるか?」と尋ねると朝起きが悪いというので自分の家の仏壇で、夜寝る前にお題目を10遍唱えるように勧める。(必ず、先祖様が助けてくださると暗示して)

【第3回】
前もって連絡をしておいて、*精神病院に寄り、院長の診察を受けたという。もう回復に向かっており、入院の必要はないと言われた。

【第4回】
本人と母親の2人で来談。母親は、「どうやら普通に戻ったようです。本人は仏壇の前でお題目を唱えています」と言う。誰でも心の苦しいときはあるのだから、あまり人のことを気にしないで勉強するように激励した。

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