立正福祉会 全国家庭児童相談室
相談事例集抄録

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多動傾向の幼児

(1)主訴

町営の保育園に入園。しかし、集中力もなく多動のため、児童相談所で相談した。児童相談所はこの状況ではこのままでよいという判断。しかし、心配なのでこの状態のままにしておいてよいかがどうかということで相談。

(2)家族構成

父親 母親 本人(4歳)男子  祖母

(3)紹介経路

子どもの不登園で困っているということで、最初に母親が来談。

(4)家庭の状況(生育歴・人間関係など)

(子どもの状況)切迫早産。生歯1才、発語2年4ヶ月(二語文となる)。黄疸が強く入院。「全体的に元気がなく静かである」と言われる。首座り4ヶ月で遅かった。言語の発達に遅れが目立つ。専門病院で受診。歩行、言語に遅れがあり、排泄にも問題があり、県の精神保健センターで受診。そこで、微細脳機能不全の診断を受け、2週間に1回同センターで療育指導を受ける。3歳の時、「反応が遅い」「体がしっかりしていない」と言われる。
{家庭の状況}
母親はこの子どもの父親と結婚後、父親の両親と同居。その両親との折り合いがつかず、別居。実家に戻って、養育にあたる。また、これを契機に離職した。経済的にも困っているとする。離婚は成立していない。

(5)相談経過

□相談期間8ヶ月
□相談回数 6回

【初回】
母親と来談。保険センターで、微細脳機能不全と言われたが、心配のため相談に来たという。子どもの様子は、少しもじっとしていない。多動で集中力なく、動き回るといった状況。できれば、施設へ少しの間預けて、療育が必要であり、基本的なしつけをする事が大切であると思った。母親は就職していかないと、家庭経済のこともあり困るので、時々母子障害療育を行う母子通園施設*園へ通うことを勧める。市の保育園へ措置して、相談療育の形で*園の通園療育をしてもらうように指導。

【第2回】
市営の保育園より、本相談室に来所要請。市の福祉課員を加えて協議。「一日入園」で、入園させて様子を見たが、言語上の問題、多動で動き回り、友達との適応がなく、通常の保育は困難であるとの判断。4ヶ月くらいをめどに、*園に入所して、療育してみるという結論。保育園入所を一時止めて、措置は*園にすることになる。同日、*園長と話し合い、入所希望を受け付けてもらう。

【第3回】
児童相談所の措置が遅れて、本日入所決定通知がでたと*園長より通知。実際は、4月2日より通園しているとのこと。

【第4回】
*園長より元気に通園している。園になれてきた様子がみられるという報告。

【第5回】
*園へ行き、子どもを観察する。雑誌、絵本が好きでよく見る。割りに安定し、次から次に絵本を見て、7冊に至る。1対1で関わると、何か言いながらよく関わり遊ぶことができる。以来、*園にて療育。
【第6回】
*園の措置をとかれる。母親は団体職員として働き始めたため、通園できなくなった。本児は大変落ち着いてきて、保育園で気をつけて保育してもらえばよいと*園の職員の判断。現在は、家庭においては祖母が面倒を見ていて、経過は順調である。

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